大坂なおみ 涙の勝利「自分にとって大きな意味がある」2年ぶりの全米 2回戦・ムホバ戦へ自信

 「テニス・全米オープン」(27日、ニューヨーク)

 シングルス1回戦が行われ、女子は2年ぶりに復帰した大坂なおみ(26)=フリー=が第10シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)を6-3、6-2で破った。柴原瑛菜(橋本総業)もダリア・サビル(オーストラリア)に6-3、4-6、7-6で勝ち、2回戦へ進んだ。日比野菜緒(ブラス)はキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)に、男子のダニエル太郎(エイブル)はトリスタン・スクールケート(オーストラリア)に敗れた。

 2年ぶりに戻った全米の初戦で勝利を挙げ、胸にこみ上げる思いをこらえ切れなかった。大坂が、わずか1時間4分の圧勝劇を披露。コート上のインタビューでは涙がこぼれ「本当にここに戻ってきたいと思っていた。自分にとって大きな意味がある」と話すと、温かい拍手が会場を包んだ。

 2018、20年と2度の優勝を支えた強打は健在だった。9本のサービスエースで主導権を握り、第1サーブからの得点率は80%をマーク。加えて凡ミスはわずか5度と、21度を数えた第10シードのオスタペンコに元世界ランキング1位として格の違いを見せつけた。

 昨年7月に誕生したまな娘のシャイちゃんが、昨夜はなかなか寝付かなかったという。「しばらくの間、抱いていなければならなかった」と話す柔和な顔には、時に精神面のもろさを見せた過去の姿はない。

 大会前はショットの強度を不安視していたが「狙い通りのコースに思い切り打てている」とほほ笑んだ。「体もよく動いている」と世界52位のムホバ(チェコ)との2回戦へ自信を漂わせた。

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