琴桜が復調手応え 夏巡業中に腰痛を発症もひさびさ稽古で14番「自分のやろうと思ったことができた」初優勝に期待も
「大相撲秋場所」(9月8日、両国国技館)
横綱審議委員会(横審)の稽古総見が29日、両国国技館内の相撲教習所で行われ、大関琴桜(26)=佐渡ケ嶽=が復調の手応えをつかんだ。大関豊昇龍、小結平戸海と14番、相撲をとった。夏巡業中の9日に腰痛を発症して以降、ほぼ相撲をとる稽古はしていなかっただけに「思った以上にとれた」とうなずいた。
豊昇龍には6勝5敗。「自分のやろうと思ったことができた」と、右四つやもろ差しから力強く寄り切る内容が目を引いた。「最初は探りながらのところもあったけど、終わりには結構。そこはプラスに考えて」と、腰の回復具合を確認できたことを前向きに捉えた。
大関4場所目。初優勝に期待がかかる。「優勝を目指していくのが当たり前。考え過ぎても仕方ない。自分らしくやれることをしっかりやっていくだけ」と自然体で調整を重ねる。