日本アメリカンフットボール協会は３０日、６月１９日から７月２日にかけて行ったＵ２０（２０歳以下）日本代表のカナダ遠征で、同代表で関西学院大学アメリカンフットボール部に所属する５選手に重大な規律違反があったと発表した。協会の倫理懲罰規程に照らし、８月３０日付で当該選手を処分するとともに、所属大学アメフト部に勧告を行った。個人情報保護の観点から、当該選手の実名と、違反内容の詳細についての公表は差し控えるとした。

　選手１人については、大麻含有製品の蓋然性がある物質を所持・使用したことを理由に、日本代表に選抜される資格を無期限停止。所属大学に当該選手の無期限活動停止を勧告した。他の選手４人はその他の規律違反が認められたため、有期の日本代表選抜資格停止（１、２年間）かつ厳重注意とし、うち１人についてはさらに所属大学に当該選手の６か月間の対外試合出場停止を勧告した。

　また、同代表のゼネラルマネジャーとしてカナダ遠征の現場責任者を務めた日本協会の森清之常務理事（強化育成担当）を厳重注意処分とした。

　関学大は昨年１２月の全日本大学選手権決勝・甲子園ボウルで史上初の６連覇を達成した強豪。９月３日の桃山学院大戦（ＭＫタクシーフィールドエキスポ）で関西学生リーグ今季初戦を迎える。

　選手に対する処分の内容と対象人数は以下の通り。

　【日本代表に選抜される資格の停止】無期限１人、２年間１人、１年間３人

　【所属大学に当該選手の日本協会管轄下（日本協会傘下の団体、またはその団体に加盟するチーム）における活動の停止（無期限）を勧告】１人

　【所属大学に当該選手の対外試合出場停止（６カ月）を勧告】１人