関学大アメフト部は３０日、Ｕ－２０日本代表として６月に開催されたカナダ・エドモントンでの世界選手権に参加した部員１０人のうち５人に対し、日本アメリカンフットボール協会から処分されたことを発表した。

　大阪市内で池埜聡部長、大村和輝監督、小野宏ディレクターが会見。カナダ遠征中に大麻使用の疑いがあるとされた５人とも部が実施した尿検査では陰性だったものの、日本協会が実施した毛髪検査の受検を選手Ａが拒否した。小野ディレクターは、選手Ａの拒否理由を公表。「Ｕ－２０やその保護者から、５人の使用をほぼ決めつける言動があった。遠征中、証拠もないのに使用のうわさをたてられ、部屋に無断で入ってきて無断で調べられた。ヒアリングで威圧的態度で面接が行われた」と本人の記述として発表した。

　大村監督は「受検を促したが、本人の強いこだわりを受けて、何かそういう思いがあるのだろうと思う。道理か道理でないかは人の取りようだと思う」と話した。５人に疑いがあると知った際には「まさかと思った。代表に帯同したし、心当たりはなかった。ただ確認して、尿検査を受けてホッとした」と振り返った。

　一方で自身も帯同した遠征で自軍の選手に関する問題が発生したことについては「疑義が起こることが我々の部員が出たのは残念。大人として発言、行動すると話していた。結局、こういう行動をしたのは指導力が足りてないのか、説明の仕方が間違っているのか。力不足、力のなさを感じている」と悔いた。

　９月３日に初戦を迎える今シーズンに向けては「リーグ戦は我々にできることに集中しよう、頑張っていこう、と話している」とした。