「テニス・全米オープン」（３１日、ニューヨーク）

　女子シングルス３回戦で、第１シードのイガ・シフィオンテク（ポーランド）が放った神業ショットにＳＮＳが仰天した。シフィオンテクが３－１とリードして迎えた第１セット第５ゲーム。パブリュチェンコワのセンターへのサーブを、フォアでラケットに当てるだけで何とか返したボールは強烈なバックスピンがかかった高いロブに。ネットを越えて相手コートで高く弾み、再びネットを越えて戻った。

　パブリュチェンコワは前進して打ち返そうとしたが、高く弾んだボールはすでに相手コートに戻ってしまい、腕を目いっぱい伸ばしてもラケットは届かず。ネット際で呆然と立ち尽くすしかなかった。審判は目の前で起こった状況が信じられないかのように、苦笑いを浮かべた。

　大会公式Ｘ（旧ツイッター）は「このリターン　イガ・シフィオンテクが思い描いた通り」と動画とともに投稿。ＳＮＳでは「絶対に返すことができない最強リターンを成功させる。狙って打てたら間違いなく無敵になれる」「この人がやると狙ってる気がしちゃいます」などとコメントされた。

　試合はシフィオンテクが６－４、６－２のストレートで圧勝し４回戦に進んだ。