解説の国民栄誉賞レジェンドが突然絶叫 SNS「最後のびっくりした声がなんとも最高」車いすテニス女子複で日本勢初の金メダル
「パリ・パラリンピック、車いすテニス女子ダブルス決勝」(5日、ローランギャロス)
上地結衣(30)=三井住友銀行、田中愛美(28)=長谷工コーポレーション=組が、決勝で前回大会優勝のオランダのペアに3時間の死闘を制し、この種目で日本勢初となる金メダルに輝いた。
オランダ勢の9連覇を阻んだ歴史的勝利はNHKEテレで中継され、解説を務めたのが四大大会通算28勝で、パラのシングルスでは08年北京、12年ロンドン、21年東京の3大会で金メダルを獲得し国民栄誉賞にも輝いたレジェンドの国枝慎吾氏。終始、アナウンサーのような美声と分かりやすい解説で中継は進んだが、最後の最後で視聴者を驚かせた。
セットカウント1-1で迎えた最終セットは10点先取のマッチタイブレーク。9-8で迎えた3度目の金メダルポイントで、田中のロブをオランダ選手が返した瞬間、まだボールはラインを割っていないにもかかわらず、国枝氏が「あーっ」と突然、大声で叫んだのだ。直後に相手のボールがアウトとなり、日本ペアの金メダルが決まった。
これにはSNSでも「もう解説の国枝さんの最後のびっくりした声がなんとも最高だった笑 本当にすごいことを成し遂げたんだなと」「金メダル。突然、解説の国枝さんの叫び声にびっくり。オランダの選手のボールがアウトになる前だったけど、打った瞬間にアウトになると解る。超一流ってすごいんだな。」「上地さんはもちろん、田中さんがものすごく頑張ったー! 最後のショットで解説の国枝さんが叫んじゃったのがおもしろかったです」などとコメントが集まった。
表彰式後の振り返りで国枝氏は、歴史的勝利に現地で立ち合えたことを問われ「いやもう疲れたよ。本当。ハハハ」と苦笑い。「僕自身も最後言葉が出なかった。ファイナルセットになって熱中しすぎちゃって、頭があまり働いてなかった。申し訳ないです、視聴者の皆さん」と謝罪し、「それくらい僕自身も興奮したし。「いやー、本当によかったなと思います」と金メダルペアを祝福した。