世界陸連が亡くなったチェプテゲイ選手を追悼 コー会長「我々のスポーツは、最も悲劇的で考えられない状況で才能あるアスリートを失った」
世界陸連は5日、公式ホームページで亡くなったウガンダの女子長距離選手、レベッカ・チェプテゲイ選手を追悼した。「家庭内暴力の疑いで木曜日(9月5日)に悲劇的に亡くなったことを知り、衝撃を受け、深い悲しみに暮れています」とつづった。
チェプテゲイ選手は交際相手にガソリンをかけられて火をつけられ、大やけどを負って入院した病院で死亡した。世界陸連はチェプテゲイ選手が過去15年間、トラック、ロード、クロスカントリー、山岳の主要大会で同国代表として活躍してきたと紹介。マラソンでは4度目のレースで2時間22分47秒のウガンダ記録を樹立し、今夏のパリ五輪では2時間32分14秒で44位だったと生前の業績をたたえた。
記事では世界陸連のセバスチャン・コー会長が「我々のスポーツは、最も悲劇的で考えられない状況で才能あるアスリートを失った」と追悼。同会長は「アフリカの評議会メンバーと連携し、スポーツの統括団体としての立場からだけでなく、スポーツ以外での虐待も対象に保護方針を強化できるかどうか、陸上競技のあらゆる分野の利害関係者で力を合わせ、女性アスリートをあらゆる種類の虐待から最大限に保護できるかどうかを検討してきました」とし、同様の問題の再発防止に取り組む考えも示した。