脊髄損傷から復帰2場所目の炎鵬が白星発進「先場所よりも自信はある」 関取衆との稽古も再開

 万全の押し出しで香富士を破り初日白星を飾った炎鵬(右)=撮影・園田高夫
 土俵に上がる炎鵬(撮影・園田高夫)
 初日を迎えた炎鵬(撮影・園田高夫)
3枚

 「大相撲秋場所・初日」(8日、両国国技館)

 元幕内で序二段31枚目の炎鵬(伊勢ケ浜)が香富士(春日野)を押し出し、白星発進した。頭で当たって前へ出ると、二の矢で押し込んで俵を割らせた。

 昨年夏場所で脊髄損傷の大ケガを負い、名古屋場所で7場所ぶりに復帰。6勝1敗の成績だったが、復帰戦となった一番相撲は敗れていた。「先場所は負けているので、初日勝つことが一番大事なことだった。そこはクリアできたので、また次に向かってやっていきたい」と最初のノルマクリアに納得の表情。「先場所よりは硬さもなく、初日を迎えられたけど、国技館にしかない緊張感、雰囲気があるので、土俵下では硬くなったところもあった」と振り返った。

 今場所前からが熱海富士ら関取衆との稽古も再開。大島部屋に出稽古もした。「思ったよりも相撲になるなという手応えはあった。先場所よりも自信はある。ちょっとずつ不安も取り除けていっている。勇気はすごく要ったけど、一歩踏み出せているかな」とステップを上がっている実感はある。この日も序二段の土俵とは思えない声援を浴びた炎鵬。たくましさを増した肩や首周りにも「まだまだという感じ。首がなくなるぐらい筋肉をつけたい」と笑いながら鍛錬を誓っていた。

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