貴景勝が休場 再出場の意向なく1場所の大関復帰は消滅 進退について師匠は「すぐにどうのこうのはない」
「大相撲秋場所・3日目」(10日、両国国技館)
1場所での大関復帰を目指していた関脇貴景勝(28)=常盤山=が休場した。休場は2場所ぶり14度目。3日目の対戦相手、若元春は不戦勝となる。
慢性的な首痛を抱える貴景勝は初日から2連敗。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)によると、2日目の夜に本人から「首の状態がよくない」と休場の申し出があったという。再出場する意向はなく、今場所での大関復帰の可能性は消滅することになった。
貴景勝はかど番だった名古屋場所で負け越して大関から陥落。夏巡業を全休して治療と調整を続けてきたが、相撲をとる稽古は再開できないまま、秋場所に臨んでいた。今後について常盤山親方は「まだ28歳ですから、自分の相撲を続けたいという気持ちは強いと思う。そういう風に感じられた」と心情を推察。「すぐに(進退)どうのこうのはない」とする一方で「一番は本人の気持ちを尊重して、見守っていくしかない。いい方向に行くように、またこれから話をしなくちゃいけない。首は大切。無理はさせられない」と考えを明かした。