玉鷲 勝って決めた!新記録1631回連続出場 らしさ全開も実はドキドキ 表情に安ど感「ホントよかった」
「大相撲秋場所・3日目」(10日、両国国技館)
関脇貴景勝(28)=常盤山=が3日目の10日、休場した。慢性的な首痛を抱え、初日から連敗していた。休場は2場所ぶり通算14度目。再出場の意向はなく、10勝以上が条件の1場所での大関復帰は事実上なくなった。幕内の土俵では平幕玉鷲が初白星。初土俵以来無休の通算連続出場を1631回とし、歴代単独トップに立った。大関陣は琴桜が3連勝としたが、豊昇龍は熱海富士に屈して2敗目。全勝は琴桜、関脇大の里ら6人となった。
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玉鷲が新記録を白星で飾った。頭でガツンと当たって突いて出る、らしさ全開の相撲で快勝。かつて自身の付け人だった輝を寄せ付けず、万雷の拍手を浴びた。支度部屋では「ホントよかった。すごく緊張した。昨日より今日っすね」と、ホッとした表情を見せた。
普段は記録の話題には無関心を装うことが多いが、今回はさすがに違った。単独1位の座に「うれしいっすね」と笑顔。「お客さんももちろんだけど、力士にもほめられるのがうれしい」と仲間の祝福を喜んだ。
新記録となる「1631」の数字が描かれたケーキも後援者から届き、家族でお祝いしたという玉鷲は「まだまだ頑張りたい。やっぱ三役に戻りたいですね」と次の目標を宣言。11月に不惑を迎える“鉄人”は、まだまだ衰えを知らない。