大相撲 炎鵬2連勝も反省「まだまだ。いろんな邪念が入ってきたりする」脊髄損傷の大けがから復帰2場所目

 「大相撲秋場所・4日目」(11日、両国国技館)

 元幕内の序二段炎鵬(伊勢ケ浜)が2連勝。飛燕力(押尾川)に頭で当たって押し込み、すかさずはたき込んだ。危なげない連勝スタートにも「まだまだ立ち合いも高いし、攻めも遅い感じがした」と反省が口をついた。

 脊髄損傷の大ケガから復帰2場所目。取組に臨む感覚には「まだまだかな。土俵に上がるといろんな邪念が入ってきたり、余計なことを考えたりする。立ち合いで『こういこう』と決めていたのに、簡単に勝ちにいこうというのが出てしまうことがある」と課題が残っていることを明かした。稽古中も横綱照ノ富士に厳しく指摘されることがあるといい「攻める気持ちを常に持っていないといけない。ちょっとごまかしたりすると、すぐ見透かされて怒られます」と苦笑した。

 完全復活への道を歩み始めたばかり。関取、幕内復帰を果たすためには、なすべきことは多い。「勝つことも大事だけど、これから上を見ることを考えると勝ち方も(大事)。もっと突き詰めて、しっかりしたフォームを作っていかないといけない」。白星を重ねると同時に、軸となる相撲の構築をテーマに掲げた。

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