翔猿が大関豊昇龍を引き落とす 前日は大関琴桜に惜敗も「切り替えというよりやるしかない」

 豊昇龍(右)を引き落としで破る翔猿
 豊昇龍(左)を引き落としで破った翔猿(撮影・開出牧)
 懸賞金を手にする翔猿
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 「大相撲秋場所・4日目」(11日、両国国技館)

 前日、大関琴桜(佐渡ケ嶽)に惜敗した平幕翔猿(追手風)が、結びの一番で大関豊昇龍(立浪)を引き落とした。

 前日の支度部屋では、翔猿は悔しさもあらわに「感覚的には負けていないですけどね。負けたんで仕方ないですね。勝てないです、これじゃ、正直。ま、仕方ないです」と、「負けていない」という気持ちと「仕方ない」という気持ちの葛藤を吐露していた。この日は立ち合いで独特の間を見せ、引き落としで豊昇龍に左手を突かせた。

 翔猿は「昨日はすごく悔しい思いをしていたので、今日は絶対に勝ちたいと思っていた」と明かし、「自分のペースで取れた」と振り返った。

 前日からの心持ちについては「切り替えというより、やるしかないので。動けているので、一番一番集中していく。(琴桜戦は)思い出さないようにしているけど。どうなることもないので。次の日にやるしかない。(周囲の声は)耳に入れないように」と説明。溜飲を下げたのか、「今日は良かったです」と、明るい表情を見せていた。

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