サニブラ 疲労隠せず6位 手応えと課題得た五輪シーズン終了「100%以上を出さないと」 

 「陸上・ダイヤモンドリーグ・ファイナル」(13日、ブリュッセル)

 男子100メートルで最終戦初出場のサニブラウン・ハキーム(東レ)は10秒10(追い風0・1メートル)の6位だった。アキーム・ブレーク(ジャマイカ)が9秒93で制した。同110メートル障害の泉谷駿介(住友電工)は追い風0・4メートルの条件下で13秒33の6位。サシャ・ゾヤ(フランス)が13秒16で優勝した。

 五輪シーズン締めくくりの一戦に臨んだサニブラウンには、十分なエネルギーが残っていなかった。「もう、早く(レースを)終わりたかった。体も心も(疲れが)きていた」という厳しい状態。自身初のDL最終戦は疲労を隠せず6位に終わり、悔しげに苦笑いした。

 今季改善したスタートで出遅れ、流れを悪くした。最初の10メートルの通過は1秒94で7番手。「そこから全然組み立てられなかった」とスムーズさを欠き、一時は3番手争いに絡む意地は見せたものの、終盤に失速した。

 今季は5月に9秒99で走り、パリ五輪は準決勝で9秒96の自己ベストをマークしながら敗退した。「自分としては悪くないが、100%以上を出さないと勝てない世界になってきている」。成長の手応えと同時に、世界の高速化も痛感させられたシーズンだった。

 オフはまず拠点の米国に戻って心身を休め、1年後に東京で開幕する世界選手権へ再び調整を始める。「決勝はマスト。そこからしっかりメダルに食い込まないと」と花形種目で日本勢初の表彰台に照準を合わせた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス