ラグビー日本代表、サモア代表に49-27で快勝 21日に決勝、19年以来のPNC優勝をかけフィジーと対戦
「ラグビー・パシフィックネーションズカップ・準決勝、日本代表49-27サモア代表」(15日、秩父宮ラグビー場)
ラグビー日本代表(世界ランキング14位)は、前半から得点を重ねてサモア代表(同13位)に勝利した。FBで先発した李承信(神戸)が1トライに加えて、キックパスで3つのトライを演出する大活躍。フィジー(同10位)との決勝は21日に大阪・花園ラグビー場で行われ、同大会19年以来、4度目の優勝がかかる。
日本は前戦の米国戦からスタメンを6人入れ替え。ロックに初キャップとなるエピネリ・ウルイヴァイティ(相模原)、SOに34歳の主将・立川理道(東京ベイ)、FBに李承信が入った。
厳しい暑さと強風の中、先制したのは日本だった。連続攻撃で相手を押し込み続け前半6分、李の絶妙なキックを受けたCTBライリーが滑り込んでトライ。14-7の16分にも李が相手のタックルを受けながら執念のキックパスをWTB長田に通し、追加点を演出した。その後互いに点を取り合う中で徐々に点差が詰められたが39分、素早いパス回しから最後は李が左サイドでトライを奪い前半を28-13で折り返した。
ここまでのテストマッチでは後半に失速するのが課題だった日本。しかしこの日は集中力が落ちず。同4分にフランカー下川、18分に藤原のトライで着実にリードを広げる。下川のトライも李のキックパスがからんだ得点だった。李は認定トライをのぞくCG6本も全て決め、勝利に大きく貢献。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチが「これまでの相手と違う格上の相手」と話していたサモアに見事な勝利を収めた。