サモアに快勝のラグビー日本代表 立川主将はパラ金メダルの車いす代表・池透暢のスピーチに感謝「選手全員すごく刺激を受けた」

 後半、主将としてチームに貢献した日本代表・立川理道(撮影・堀内翔)
 試合後、ラグビー日本代表に歓声を送る大勢のファン(撮影・堀内翔)
 後半、トライを決める日本代表・高橋汰地(左)=撮影・堀内翔
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 「ラグビー・パシフィックネーションズカップ・準決勝、日本代表49-27サモア代表」(15日、秩父宮ラグビー場)

 ゲームを優勢にコントロールし勝利に貢献した立川理道主将(34)が試合後、前日に日本代表へ30分間のスピーチを届けたパリ・パラリンピックの車いすラグビーで初の金メダルを獲得した主将の池透暢(44)に感謝を述べた。

 試合前日、パリ五輪で悲願の優勝を果たした池から約30分のスピーチを聞いたという日本代表。その中で、同じ主将という立場の立川に刺さる言葉が多くあった。「リーダーシップのあり方とか。自分らしさを忘れずにやっていくことが大事という話があり、僕にとってすごくためになった話でした」と話した。

 交通事故で友人を亡くしたことや、片腕や片足が思うようにうごかなくなり切断に至ったこと。その中でも毎日ポジティブに前を向いてきた池の体験談に心を動かされた。

「本当に何事も当たり前じゃない状況の中から前向きに取り組んでいる姿っていうのは選手全員すごく刺激を受けたと思います。今日の試合に向けてもすごく選手たちの意識の中にもあったと思うので、すごく良いタイミングで来ていただいた」

 エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチも感銘を受けた様子で「プレーヤーは30分間のスピーチの中で本当に集中して耳を傾けていました。イケさんのもつ謙虚さそして真剣さ、誠実さといったことはわれわれも学ぶことが多かったと思っています」と語った。

 池はこの日、試合前に行われた記念セレモニーに出席。「なんと、悲願の金メダルを持ち帰ることができました!」と観客に報告すると、大きな拍手で迎えられた。その後の記者会見では、早くも今後の目標に言及。「やったことがない新しい挑戦がしたい」と、学校訪問や外国とのコミュニケーションに意欲を示した。

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