陸上女子やり投げでパリ五輪金メダリストの北口榛花（２６）＝ＪＡＬ＝が１６日、五輪とダイヤモンドリーグ（ＤＬ）・ファイナルを終え、羽田空港に帰国した。帰国会見では、森永製菓から、やりの形をしたハイチュウなどの詰め合わせをプレゼントされた。

　ハイチュウとの縁は、初優勝した昨夏の世界選手権でチェコ人のセケラクコーチが「ハイチュウ２タイムズ！」と発言。日本中で話題となり、後にセケラクコーチの好物だと判明した。北口は今年、ハイチュウなどを手がける森永製菓とサポート契約を締結していた。

　この日贈られた“ハイチュウやり”は実物と同じ長さ。透明な筒の中にハイチュウなどが並べられたスペシャルプレゼントとなった。「ふははははは！」と笑顔。実際に持ってポーズを取ると、「（本物の）やりより重いですけど」と報道陣を笑わせた。

　北口は８月のパリ五輪で陸上日本女子トラック＆フィールド種目では初となる金メダルを獲得。日本陸上界では、２００４年アテネ五輪の男子ハンマー投げ・室伏広治、女子マラソン・野口みずき以来２０年ぶりの優勝の快挙だった。その後は拠点のチェコに戻り、１４日に世界最高峰シリーズのＤＬの年間上位者で争うファイナルに出場。最終投で今季自己最高を出して劇的逆転し、日本勢初の２連覇を達成した。

　飛行機を降りると、ＪＡＬ職員に「帰ってきました！応援ありがとうございました！」と笑顔であいさつ。花束を受け取っていた。