尊富士無傷9連勝 格の違い見せる強さも「満足していない」
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「大相撲秋場所・9日目」(16日、両国国技館)
十両尊富士(伊勢ケ浜)が初日からの連勝を9に伸ばした。鋭い踏み込みから休まずに出て、もろ差しとなって欧勝海(鳴戸)を寄り切った。
「力ある力士でうっちゃりとかがある。落ち着いて走らず、喜ばないように」と最後まで油断なし。八咫烏(やたがらす)がデザインされた化粧まわしを贈ってくれた後援者の姿が客席に見えたといい「せっかく見に来てくれたので、頑張ろうと思った。自分の相撲をとることが一番喜んでくれる思うので」と応援を力に変えた。
春場所では110年ぶりとなる新入幕優勝。ケガをした右足首や左胸も回復し、十両では格の違いを見せつけている。連勝街道をひた走る中でも「満足していない。早く上(幕内)でやりたい」と目指す場所は先。「ケガしないように、そこが一番。15日間しっかり相撲をとったうえで、結果につながればいい」と気を緩めることなく、白星を積み重ねていく。