室伏広治長官「脅威」一般レベルでのドーピング問題に危機感「アスリートだけの問題ではない」7月に製薬団体と共同宣言

 スポーツ庁の室伏広治長官が18日、都内で会見した。22年北京冬季五輪のフィギュアスケート団体で、ロシアのドーピング違反で繰り上がりとなった日本代表に銀メダルがこのほど授与されたことを受け、「選手がメダルを手にしたことは大変喜ばしいが、メダルが届かない期間がこれだけ長いのは残念でもある。このようなことが起こらないように、それぞれの立場でドーピング防止に取り組むことが大切。スポーツ庁でも若年層や指導者の意識もしっかり教育して取り組む必要がある」と述べた。

 また、7月にはスポーツ庁と日本製薬団体連合会が、一般レベルも含めたスポーツにおける医薬品の不適切使用防止を訴える共同宣言を行った。

 室伏長官は「本来治療目的で使用されるべき医薬品が、(トップアスリートだけでなく)一般の人々でもスポーツでの不適切な使用を容易にできてしまう。サプリも簡単に手に入って、違反薬物であることが後を絶たない。一般レベルで医薬品がスポーツのパフォーマンスに利用されやすい環境になってきたことは脅威であると思っている」と危機感を強調。「一般の方もオーバードーズの問題だったり、医薬品の不適切な使用は不本意な状況。公衆衛生の問題でもあり、アスリートだけの問題ではなくなってきた。スポーツの根底を覆すことなので」と警鐘を鳴らした。

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