不破聖衣来 約4カ月ぶりのレースで7位 2年ぶりVならずも「納得のいくレース」
「陸上・日本学生対抗選手権」(19日、Uvanceとどろきスタジアム)
女子1万メートル決勝で、2年ぶりの優勝を目指した不破聖衣来(21)=拓大=は33分12秒79で7位に入賞した。今季実戦復帰し、約4カ月ぶりのレースだった。男子100メートル予選は、パリ五輪400メートルリレー代表で、2連覇を狙う柳田大輝(東洋大)が10秒33(追い風0・6メートル)の1組2着、同200メートル代表の鵜沢飛羽(筑波大)は自己ベストの10秒25(追い風0・1メートル)の全体2位で、ともに20日の準決勝に進んだ。
約4カ月ぶりのレースをすがすがしい表情で終えた。ショートカットにイメチェンした不破は、序盤から先頭でけん引する積極的なレースを展開。8000メートル過ぎで順位を落としたが、先頭集団で粘って7位でゴールした。2年ぶりVとはならず「悔しい気持ちはある」が「練習からの過程を考えると納得のいくレース」とも話した。
この種目で30分45秒21の学生記録(日本歴代3位)を持つものの、故障が続いたことで2022年秋を最後にレースから離れ、4月に復帰した。順風満帆ではなかったからこそ「この経験を次に生かさないといけない」と強く誓う。学生の大会としては10月に全日本大学女子駅伝が控えており、卒業後は25年世界選手権(東京)も控える。「一つ一つ積み重ねてたどりつきたい」と、完全復帰を見据えた。