195センチのテニス大器、18歳坂本怜が満を持してプロ転向「グランドスラムV目指す」デビュー戦のジャパンOPで錦織圭とダブルス初出場も
男子テニスで今年1月の全豪オープン・ジュニアを日本選手として初制覇した高校3年の坂本怜(18)が20日、プロ転向を発表し都内で記者会見を行った。所属はIMG。195センチの長身からの強力なサーブやフォアハンドを武器にする大器は「小さい頃にテレビで錦織(圭)選手を見て憧れてテニスを始めたので、(次はプロとして)僕が夢を与えられるように、(見た人が)笑顔や前向きな気持ちになってもらえる選手になりたい。それを達成するためにグランドスラム優勝を目指す」と決意を込めた。
また、25日開幕の木下グループ・ジャパン・オープン(有明テニスの森公園)がプロデビュー戦となる。シングルスに加え、ダブルスでは憧れの錦織と初めてペアを組み、ワイルドカードで出場することがサプライズで発表された。思わず手で口を押さえた坂本は「信じられない。不思議とワクワクが沸いてきて、実感が湧いてない」と驚いた様子。「最高の舞台でプロデビューできるということで、テニスを始めてから12年間準備してきたつもりなので、今までやってきたことを楽しんでコートの上で表現できたら」と意気込んだ。
坂本は、錦織圭(ユニクロ)らを輩出した米国のアカデミーが練習拠点。四大大会でのジュニア男子シングルス優勝は、望月慎太郎に続いて2人目の快挙となった。2月の国別対抗戦デビス杯のレバノン戦では日本代表に選出。ジュニアでの最後の四大大会となった全米オープンではダブルスで優勝し、有終の美を飾った。