飲酒・喫煙騒動の宮田笙子 調査終了までの大会出場は所属判断 体操協会「温かく見守って」
日本体操協会は20日、理事会後に報道陣の取材に応じた。7月に未成年飲酒・喫煙騒動でパリ五輪代表を辞退した宮田笙子(19)=順大=について、第三者機関の調査が終わり、処分が決まるまでは大会出場を所属の判断とし、制限しないとした。
宮田は未成年ながら6月末から7月にかけて飲酒と喫煙を行ったことで、日本オリンピック委員会が定める「国際総合競技大会派遣規程」と日本体操協会の「日本代表選手・役員の行動規範」に違反。五輪開幕直前の7月に代表を辞退した。8月上旬に日本体操協会が事実関係の確認と再発防止策の課題抽出を実施することを発表。それに伴い、上記を行う第三者機関を決定していた。
その後、弁護士事務所に依頼し、8月13日から関係者に協力要請を行い、現在も調査を実施中だという。西村賢二専務理事は「本人に対してぜひ温かく見守って頂きたい」と呼びかけた。
宮田は騒動後初の実戦として、7日に国民スポーツ大会に出場。5月のNHK杯以来4カ月ぶりの大会で、福井県の優勝に貢献し、涙を見せた。試合後の取材では「この度は私がとった行動で多くの皆さまにご迷惑をかけてしまい深く反省しております。申し訳ありませんでした。この件に対し真摯(しんし)に向き合い、今後の競技生活を全うして参りたいと思います」と謝罪していた。