元幕内大碇の長男・若碇 新十両へ大前進 男で一つで育ててくれた父に「まず一つ恩返しできたかな」
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「大相撲秋場所・千秋楽」(22日、両国国技館)
甲山親方(元幕内大碇)の長男で西幕下2枚目の若碇(伊勢ノ海)が十両欧勝海(鳴戸)を破って勝ち越しを決め、来場所の新十両昇進に大きく前進した。
右の上手を引き、出し投げなどで粘り強く攻めると、最後は右足を絡めての掛け投げで勝負を決めた。念願だった関取の座を手中にする白星に「子供の頃から関取になるのが本当に夢だった。今日勝ててうれしい」と頰を緩めた。
昨年初場所で初土俵を踏んだ19歳。負け越しなしで着実に番付を上げた。甲山親方には普段からLINEでメンタル面の助言を授かっている。母親を10歳の時に亡くしているという若碇。「基本的には父一人で育ててもらった。まず一つ恩返しできたかな」と親孝行を喜んだ。