陸上女子やり投げでパリ五輪金メダリストの北口榛花（ＪＡＬ）が２２日、国立競技場で日清食品ホールディングスが開催した「ＮＩＳＳＩＮ　栄養ゼミナール」に参加した。小学生と交流し、栄養についてのトークも行った。

　五輪金メダリストがハイタッチしながら入場すると、小学生は歓声を上げて大喜びだった。自身は今季から栄養士のサポートを受けるなど、人一倍食事には気を付けている。トークでは小学生に向けて「好き嫌いしないように、本当に何でもチャレンジして食べてほしいのもあるんですけど、嫌いなものを食べることはすごく大変なことだと思う。それだけでしか（栄養が）とれないことはないと思う、違う食べ物にいくのもいいんじゃないかな。無理せずたくさん食べてほしい」と呼びかけた。

　小学生からの質問で、苦手な食べ物を聞かれると、「あまり共感は得られないんですけど、魚の卵とかが嫌で、いくらとかたらことかそういうものが食べられなくて」と告白。「北海道出身なんですけど、人生損してるって言われてます」と笑わせた。

　一方で克服した食べ物もある。小学生時代はピーマンが苦手だった。ただ、「小学校で毎年野菜を育てていて、そのとき嫌いなのに『ピーマン係』をやって。育てた愛着もあってそこで克服した」ときっかけがあったという。

　思い出の食べ物は祖母がつくった親子丼。両親が共働きだったことで、祖母と食事をすることも多かった。「普通の親子丼だったら卵と鶏肉とタマネギぐらいしか入ってないんですけど、おばあちゃんはニンジンや他の野菜もたくさんいれてくれていた。結構お野菜も食べられた」と笑顔で振り返った。

　今季を終え、１６日に帰国したばかり。日本食は「アイスクリームや焼き肉は食べたんですけど、まだおすしとかにはたどりつけていない」とゆっくりと満喫しており、「まだ地元（の旭川）に帰るまで時間があるのでゆっくり制覇できれば」と楽しみにしていた。