Xゲーム 日本勢が表彰台独占 パリ代表・白井逆転V「散々こういうことを雄斗にやられてきた」
「Xゲーム・千葉大会」(22日、幕張メッセ)
スケートボード男子ストリート決勝が行われ、パリ五輪代表の白井空良(ムラサキスポーツ)が、優勝した。2位は根附海龍(かいり)、3位は同代表の小野寺吟雲。日本勢が表彰台を独占した。45秒で技を自由に繰り出す「ラン」を3回行い、その最高点で争われた。
2本目を終え、根附に点数で上回られた白井は思った。「またか」。脳裏に浮かんだのは、五輪2連覇の堀米雄斗(三井住友DSアセットマネジメント)に、逆転負けを喫した大会の日々。パリ五輪でも表彰台圏内にいた白井は、最後の演技で堀米に逆転を許していた。同じことを繰り返すわけにはいかなかった。
迎えた今大会の最終3本目。助走を付けて板に飛び乗ると、技を次々とメーク(成功)。着地を決めるたびに大きくなる歓声を力に変え、板を回転させながら一番大きなレールを滑り降りる最後の大技も決め切った。
両手を頭の上で掲げ、勝利を確信。堀米に劣らない勝負強さで逆転優勝を飾り、白井は「散々こういうことを雄斗にやられてきた。これまでは決め切れなかったけど、今回は決め切れた。成長かな」と大きくうなずいた。
今後はストリートリーグなどに出場予定。3大会連続出場のかかる28年ロサンゼルス五輪については「4年後は考えられない」とつつ、「1つ1つの世界大会で優勝できるようにすれば、近づいてくるのかな」と前向きに捉えた。
2位の根附海龍「小さい頃から目指して生きた世界大会で初めて表彰台でうれしい。自分は年齢的に4年後も狙える。負けないようにレベルアップしていきたい」 3位の小野寺「自分を信じて『絶対にいける』と思った。優勝できなくて悔しいけど、3位でうれしい」