大の里から「優勝したよ~、やってやったよ~」報告 父・知幸さん息子戒め「てっぺんに向けて歩みを止めないように」

 観戦する大の里の父・知幸さん
 八角理事長(左)から賜杯を授与される大の里
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 「大相撲秋場所・千秋楽」(22日、両国国技館)

 2回目の優勝を決めていた関脇大の里(24)=二所ノ関=は関脇阿炎に引き落とされて13勝2敗で場所を終えたが、敢闘賞と技能賞をダブル受賞。新入幕から5場所連続の三賞受賞となった。番付編成を担う審判部は、八角理事長(元横綱北勝海)に大関昇進を諮る臨時理事会の招集を要請し、了承された。昭和以降最速、前代未聞の“ちょんまげ大関”が誕生する。

  ◇  ◇

 生観戦した大の里の父・知幸さんは、千秋楽の黒星にも「さすが中村泰輝(大の里の本名)は面白い」と笑い飛ばした。前日は本人から「優勝したよ~、やってやったよ~」と報告があったといい、「一族の誉れ」と息子を誇りつつも「気持ちが追いついていないでしょうね。タケノコみたい」と、優勝が決まった後の一番に臨む難しさを指摘した。

 大関昇進が確実になったことには「これからみんなの手本にならないといけない立場」と息子を戒めたものの、「てっぺん(横綱)に向けて歩みを止めないように。じっくり足元を見つめて着実に上がってほしい」と角界の頂点を期待した。

 また、国技館を訪れた母校の新潟・海洋高相撲部の田海哲也総監督は、2度目の幕内優勝に「早過ぎますよ。私の頭の中が追いつかないくらい早い」と満面の笑みだ。

 大の里には「駆け上がれ。もたもたするな。チャンスは自分でつかめ」とよく声をかけているといい、「勝ってほしい、優勝してほしいという期待に応えるスーパースターにならないとダメでしょう」とハッパをかけていた。

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