五輪連覇逃した須崎優衣、すぐに再起「どん底を見て糧に」「自分を認めてあげられた」8年後の五輪まで挑戦意欲

 出身地の松戸市でイベントに出席した須崎優衣
 出身地の松戸で行われたイベントで、サイン会で一般ファンと交流する須崎優衣(左)
 出身地の松戸で行われたイベントで、会場となったショッピングモールの館内でパレードを行った須崎優衣(中央)
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 レスリング女子50キロ級でパリ五輪銅メダルの須崎優衣(25)=キッツ=が28日、出身地の千葉県松戸市で行われた「松戸ファンフェスタ」に出席し、トークショーやサイン会などで約800人と交流した。五輪連覇は逃したものの、すぐに再起して練習を再開したことを報告。28年ロサンゼルス五輪へ再挑戦の意欲を改めて示し「4年後、金メダルを奪還して、またここに帰ってきたい」と力を込めた。

 東京五輪金メダルの須崎は今夏のパリ五輪で2連覇を目指したものの、初戦のビネシュ(インド)にまさかの黒星を喫し、夢と散った。ただ、3位決定戦を制して銅メダルを死守。一時は絶望を見たものの、日本に帰国してからも温かい励ましの声に背中を押されたといい、「街中やSNSで『頑張ってくれてありがとう』と声を掛けられ、銅メダルだけど頑張って良かったと自分を認めてあげられるようになった。皆さんに救われました」と感謝を込めた。

 33歳で迎える32年ブリスベン五輪まで挑戦する意向を表明しているが、「レスリングが大好きだし、楽しいので、できるだけ(長く)やりたい」と意欲。「東京五輪で最高の景色を見て、パリ五輪でどん底を見て、五輪という最高の舞台で両方見られた経験はこれからの自分の人生で本当に大きな糧になる。こんな経験をできる人はなかなかいないと思うので、(再挑戦は)私にしかできないことだと思う。この経験を糧にさらに強くなって、この経験があって良かったと思える人生にしたい」と胸の内を明かした。

 今後、階級を変える可能性にも触れつつ、「これからの階級や練習スケジュール、(復帰する)試合とかも全て今考えている途中なので、もう少し待っていてください」と語った。

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