バレー・高橋藍 兄・塁とサントリーで共闘「自信はある」 パリ五輪の屈辱糧にロスへ

 試合後に兄の塁(左)と話す高橋藍(撮影・石井剣太郎)
 第3セット、スパイクを放つ高橋藍
 集まったファンにあいさつする高橋藍(中央)
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 バレーボール男子日本代表で、イタリア1部リーグ・セリエAのモンツァから、新リーグ「SVリーグ」に参加するサントリーに加入した高橋藍(23)が29日、大阪府箕面市内で行われたチームの公開練習試合後に、新シーズンへ向けて会見した。「自分自身も強くなれるチャンス」と、チームをSVリーグの初代王者に導き、2028年ロサンゼルス五輪で飛躍することを誓った。

 高橋の瞳は、新たな世界へ飛び込む希望で輝いていた。昨季Vリーグを制したサントリーの一員として戦う新シーズン。「非常にいい環境で刺激をもらい、自分がより強くなれるチャンスでもある」と、レギュラー争いに野心をのぞかせた。

 外国人選手枠が拡大され「イタリアリーグでやるぐらいのレベルでできる」というほどハイレベルが予想されるSVリーグで目指す優勝。その先には4年後のロサンゼルス五輪がある。「五輪という目標を大きく置いておき、この1年は自分に何が足りなかったのかを意識しながら成長したい」と力を込めた。

 言葉の裏には、パリ五輪の準々決勝でイタリアにフルセットの末、2-3で敗れた苦い経験がある。2セット先取も追い付かれ、最終セットで力尽きた。第3セットで3度、第5セットで1度の計4度のマッチポイントをものにできなかった。「1点が取れなかった悔しさがある。(SVリーグでも)そういうシチュエーションは必ず来る。そういう場面で1点を取れる選手にならないと」と責任を背負い、成長の糧にすることを心に誓った。

 この日の練習試合は、5セットのうち3セットまでフル出場。サービスエース1点、ブロックポイント1点を含む11得点で貢献した。2学年上の兄・塁(24)ともチームメートになり「もっといいチームを作っていける自信はある」と、10月11日の開幕・大阪B戦(東京体育館)に向けて手応えを感じていた。

 ◆SVリーグ 将来の完全プロ化を念頭に結成された新リーグで男子と女子、二つのリーグがある。2024-25シーズンは男子10クラブ、女子14クラブが所属。男子は10月11日から来年4月6日までの日程で、各クラブがホームアンドアウェー方式で計44試合(うち22試合がホーム)を行う。上位6クラブがチャンピオンシップに進出する。

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