開幕戦制した大阪B・西田有志 バチバチだった代表対決 サーブ「常に高橋藍選手を狙っていた」
「SVリーグ男子、大阪B3-0サントリー」(11日、東京体育館)
バレーボールの新リーグ「大同生命SVリーグ」の開幕戦が行われ、パリ五輪代表の西田有志ら擁する大阪ブルテオン(B)が、同代表の高橋藍らが所属するサントリーに3-0でストレート勝ちし、歴史的開幕戦を勝利で飾った。西田は18得点、高橋は5得点だった。
序盤から西田がサーブで見せた。助走を付けて高く飛び上がると、長い滞空時間から左手を振り抜き、サービスエースをさく裂させた。日本代表戦のように絶叫し、喜び爆発。チームに流れを引き寄せ、第1セットを25-17で先取した。
“代表対決”とあって、西田は高橋藍を警戒。サーブは積極的に高橋を狙い、センターのバックアタックに入らせないことを重視した。西田は「常に高橋藍選手を狙っていた」と試合後の会見で明かし、「高橋藍選手は世界トップで、リスペクトを持っている。意図はパイプ(センターのバックアタック)を消すため。パイプでスパイクを決められだすと、『クイックがあるのか』というオプションがある。やるべきことをやれた感覚」とうなずいた。
開幕戦を勝利で飾り、上々のスタートを切った大阪B。西田は「対海外のチームであれば落ちているボールもたくさんある。日本人選手に感化されている試合、ハードワークな試合を見せられた。楽しかった」と手応えを語り、次戦へ向けて「SVリーグの1勝でしかない。次に向けて準備したい」と気を引き締めた。