テニス男子シングルスで四大大会歴代最多２４勝を誇るノバク・ジョコビッチ（セルビア）が１０日に自身のインスタグラムを更新。ともに「ビッグ４」を形成し、同日に今季限りでの現役引退を表明した元世界ランキング１位で四大大会通算２２勝のラファエル・ナダル（スペイン）への惜別メッセージを投稿した。

　ジョコビッチは「ラファ、あなたが私たちのスポーツのために成し遂げたことへの尊敬の念を表現するには、１度の投稿では書き切れません」と英語で記し、「あの粘り強さ、献身的なプレー、闘志はこの先何十年も語り継がれるだろうし、あなたの功績は永遠に生き続ける」とたたえた。そして「選手として私に最も影響を与えたライバルであり、何度も私を本当の限界に追い込んでくれてありがとう」と数々の伝説的な激闘を繰り広げた宿敵への思いを５枚の写真とともにつづった。

　ナダルは１１月に母国スペインのマラガで開催される国別対抗戦デビス杯決勝大会が最後の舞台になる。ジョコビッチ自身は大会に出場しないものの「あなたの輝かしいキャリアに敬意を表すために、私は現地に向かいます」と最後の勇姿を見届けると約束した。

　宿命のライバルに対する深い思いのこもったメッセージはファンの心をとらえたのか、１・１万件ものコメントが寄せられた。「私たちを感動させた。何というライバル関係、心のつながり。２人とも本当に尊敬」「揺るぎない粘り強さと無数の象徴的な瞬間によって記憶された、忘れられないライバル」「２人の偉大な男、選手、テニス界のレジェンド。コート上での激闘と最高の試合が恋しい」などと、そのほとんどが２人の関係を称賛する声だった。