16歳張本美和、北朝鮮選手に逆転負けでV逸…アジア選手権シングルス制覇はならず

 「卓球・アジア選手権」(13日、アスタナ)

 女子シングルス決勝が行われ、今夏のパリ五輪代表の張本美和(16)=木下グループ=はパリ五輪混合ダブルス銀メダルのキム・グンヨン(北朝鮮)に1-3で敗れ、優勝はならなかった。日本勢として、中国選手を倒しての制覇なら2017年大会の平野美宇以来だったが、あと一歩届かなかった。

 今大会、女子シングルスは世界ランク1位の孫穎莎(中国)や、日本のエースで同5位の早田ひな(日本生命)が棄権するなどの波乱もあったが、張本は準々決勝で同6位の陳幸同(中国)から殊勲星を挙げると、準決勝では伊藤美誠(スターツ)との日本勢対決を制し、優勝に王手を懸けていた。

 決勝は第1ゲームを先取した後、2ゲーム続けて落とし劣勢に。第4ゲームも踏ん張りきれず、力尽きた。23歳のキム・グンヨンは、パリ五輪の混合ダブルスで破竹の勢いで勝ち上がり銀メダルを獲得していたが、今大会も秘めたる実力を発揮し、一気にアジアのシングルス女王に上りつめた。

 今大会、日本女子は団体戦決勝で中国を3-1で撃破。中国を破って頂点に立つのは、1974年大会以来50年ぶりの歴史的快挙だった。

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