「ＮＢＡ・オープン戦、グリズリーズ１２０－１１６ペーサーズ」（１４日、インディアナポリス）

　バスケットボール男子のパリ五輪日本代表でグリズリーズと無保証のエグジビット１０契約を結んだ河村勇輝（２３）が第１Ｑから途中出場し、オープン戦４試合連続出場。２５分２１秒プレーし、初の２桁得点となる１０得点と両チーム最多の７アシストを記録し、存在感をみせ勝利に貢献した。

　前戦ブルズ戦に続き第１Ｑ途中ら登場すると、３試合ぶりに３点シュートを決めて勢いにのった。第１Ｑ残り３８秒では、注目ルーキーのザック・イーディーに華麗なノールックパスを通してアシスト。アリーナを沸かせた。第３Ｑには再びノールックパスをジェイ・ハフに通して、魅了。第４Ｑにはペレイラのアリウープをアシストしベンチでは主力ポイントガードのジャ・モラントが頭を抱えるなど味方の歓喜させた。

　３点シュートは７本放ち、３本成功で成功率は４２・９％。プレシーズンはこれで４戦連続出場。平均プレー時間は１７分で４・３得点、４・８アシストとなっている。

　ＮＢＡの公式Ｘは河村のアシストを次々取り上げ、「ノールックで完璧に配置」、「ユウキがまたノールック」と絶賛。米国ファンのＳＮＳでも「プレシーズンで旋風を巻き起こしているのは１７２センチのユウキ・カワムラ」「カワムラはＮＢＡに馴染んでる。ノールックアシストも自信たっぷりに決めている」と、驚きが綴られた。

　グリズリーズはキャンプに２０人が参加しており、開幕戦までに１８人（本契約１５人、２ＷＡＹ契約３人）に絞られる。河村はし烈な競争を勝ち抜き日本人４人目のＮＢＡ選手を目指す。