伊藤美誠「観客のように感極まった」50年ぶりアジア団体Vに感動 16歳張本美和には脱帽「若さってすごい」「頭の良さ感じた」

 卓球のアジア選手権に出場した伊藤美誠(23)=スターツ=が15日、羽田空港に帰国した。女子団体戦では決勝で中国を撃破し、日本として50年ぶりの優勝を達成。「団体戦はみんなで勝ち取った勝ちだと思うので、張本選手と平野選手が勝ってくれたが、(早田ひな、大藤沙月も含めた)5人で金メダルを取れてうれしい」と実感を込めた。

 自身は団体戦決勝の第2試合で世界ランク1位の孫穎莎に敗れたものの、パリ五輪代表の張本美和(16)が2勝、平野美宇(24)=ともに木下グループ=が1勝を挙げて歴史的勝利となっただけに、「(第5試合で出番が)回ってくる準備はしていたが、(ベンチで)観客のように試合を見ていて(優勝に)感極まったというか、うれしかった。見ていて楽しい試合だったので、本当にすごいなと思った。心の中ではお客さんと同じように盛り上がっていた」と感動を振り返った。

 シングルスでは準決勝で張本美和との日本勢対決に敗れたものの、自身初の銅メダルを獲得した。「(張本戦は)悪くない試合だったが、本当に張本選手がすごいなというくらい、体力というか、(4種目で)あれだけ試合をこなして勝ち続けているのはすごい」と脱帽し、「若さってすごいなと正直思った。私も16、7歳の時にアジア選手権に出た時、4種目出てすごく大変だったのを覚えている。その中で(張本は)シングルスでも決勝に勝ち上がるのは(自分とは)大違い」と述懐。

 特に団体戦決勝第4試合の孫穎莎戦では、張本が0-2の劣勢から戦術を大胆に変えて大逆転したが、「考えの広さだったり、落ち着き、今回全体を通して張本選手の頭の良さを感じた。自分自身も見習うところがあるし、(それを)自分らしさと掛け合わせながらやっていきたい」と刺激を受けた様子だった。

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