各々が50年ぶりアジアV…張本智和&美和兄妹が凱旋帰国 互いに褒め合う「妹の方がすごい」「いつも頑張っている姿見てた」

 卓球のアジア選手権男子シングルスで日本勢50年ぶりの優勝を果たした張本智和(21)=智和企画=と、女子団体で50年ぶりの優勝を果たした張本美和(16)=木下グループ=の兄妹が15日、羽田空港に凱旋(がいせん)帰国した。それぞれが歴史的Vを決める快挙となったが、智和は「僕は決勝で1回勝っただけだが、妹は決勝で(中国選手に)2回勝っている。2回勝った方がすごい」と妹を褒めたたえ、美和も兄に対し「本当におめでとうっていう気持ち。いつも頑張っている姿を(練習場の)隣で見ているので、自分もうれしかった」と互いに褒め合った。

 兄の智和は、シングルス決勝で中国の若手有望株を撃破し、日本勢として半世紀ぶりに歴史の扉を開けてアジアの頂点に立った。「今大会は色々と難しい条件の中、1試合重ねるごとに反省を繰り返して、それが最後のシングルスにギリギリ間に合った。50年ぶりという実感はあまりなく、1試合1試合頑張った結果が優勝につながった」とうなずき、林ユンジュ(台湾)ら強豪を破っての偉業に「まぐれで勝ち上がったわけではなく、1人1人実力者に勝って獲った金メダルなのですごくうれしい」と胸を張った。

 一方、金1個と銀2個の計3個のメダルを首から下げた美和は「3種目で表彰台に上ることができてうれしい。3つメダルが取れるとは思ってなかった」と声を弾ませ、特に50年ぶりの優勝となった女子団体戦については「正直知らなかったが、試合が終わった後に聞いて、50年ぶりのメンバーの中に入ってるんだということでうれしい」と感激した様子。決勝では世界ランク1位の孫穎莎からの初勝利を含む殊勲の2勝を挙げたが、「勝てると思わなかったのが一番で、自分の中ではビックリしている。まさか本当に2試合も勝つことができると思ってなかったので、そこは少し成長できた部分かな」と実感を込めた。

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