東京五輪2冠の大橋悠依、誕生日に笑顔で引退会見 憧れ入江陵介さんから門出祝うサプライズケーキ「もう29歳か、私」コーチとして再出発

 競泳女子で21年東京五輪個人メドレー2冠の大橋悠依(29)=イトマン東進=が自身の誕生日でもある18日、都内で引退会見を行った。冒頭で恩師である平井伯昌コーチから花束を贈られ、晴れやかな笑顔。「約21年間、充実していて大満足の競泳人生でした。夢にも思ってなかった五輪で金メダルを獲得できて、幸せな大満足の競泳人生だった。最後は晴れやかな気持ちで引退を迎えられて誇りに思う」と語った。

 節目として選んだこの日は29回目の誕生日。所属の先輩で、男子背泳ぎで五輪4大会出場の入江陵介氏からはサプライズでバースデーケーキを贈られた。プールをイメージした長方形で、「Happy Birthday!Happy New Life!」と門出を祝うメッセージも添えられたが、大橋は感激しつつ「もう29(歳)なのか…私」と苦笑いでつぶやいた。

 小学生時代は背泳ぎが得意だったことから、当時トップ選手だった入江さんの映像を何度も見てマネするほど憧れの存在だった。現役最後の3年間は同じチームで一緒に練習し、プライベートでも一緒にMrs.GREEN APPLEのライブに行くほど親交を深めたが、今月からは入江さんと同じイトマン東進の特別コーチとしても活動する。「憧れだった選手とパリまで一緒に練習できるとは夢にも思ってなかった。近くでいろんなことを学ばせてもらって、入江選手がいなかったら乗り越えられなかった。仕事でもプライベートでもこれからもお願いします」と頭を下げ、指導者としては「日本水泳界が少し苦しい中にいるが、これから楽しみな選手もいる。メンタル面や経験を通して話していけることはあると思う。これから五輪に出て、メダルや、金メダルに届く選手を出していきたい」と抱負を語った。

 ◆大橋悠依(おおはし・ゆい)1995年10月18日、滋賀県彦根市出身。幼稚園時代に姉の影響を受け、彦根イトマンスイミングスクールで水泳を始めた。14年に東洋大学に進学し、17年日本選手権で400メートル個人メドレーの日本新記録を樹立。同年の世界選手権では200メートル個人メドレーで日本新記録で銀メダルを獲得した。18年からイトマン東進所属。2021年東京五輪では個人メドレーで日本女子史上初2冠を達成した。パリ五輪200メートル個人メドレーに出場。175センチ、57キロ。

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