男子ケイリン・山崎賢人 金 37年ぶり2人目の世界王者 何度もガッツポーズ「やっと形になった」

 日の丸を掲げウイニングラン
 自転車トラック種目の世界選手権で、男子ケイリンを制した山崎賢人 
2枚

 「自転車・世界選手権」(17日、コペンハーゲン郊外)

 男子ケイリンで山崎賢人(31)=日本競輪選手会=が優勝した。日本発祥のこの種目で日本勢が勝つのは、プロとアマが一緒に走るようになった1993年のオープン化以降で初めて。オープン化前の世界選手権では、男子プロのスプリントで中野浩一が77年から10連覇。87年にはスプリントの俵信之、ケイリンの本田晴美が優勝した。2020年にはオムニアムで梶原悠未(TEAM Yumi)が日本女子で唯一の金メダルを獲得した。非五輪種目の男子スクラッチは窪木一茂(35)=ブリヂストン=が優勝した。

 アフロヘアが特徴の31歳、山崎が何度もガッツポーズを繰り返した。日本発祥のケイリンで37年ぶり2人目の世界王者となり「世界では全然、結果が出ていなかったが、やっと形になった。形としてしっかり残せたのは本当にうれしい」と喜びをかみしめた。

 パリ五輪代表の太田、中野が勝ち進めなかった決勝は「後手、後手のレースになった」と残り約1周で3、4番手。最終周のバックストレートで「吸い込まれる」ように昨年王者のコロンビア選手の後ろにつけて上昇し、差し切った。

 世界選手権出場は3度目。最高成績は2021年の5位。パリ五輪は補欠で代表から漏れた。競輪ではG3を2度制しているが、G1優勝はない。数々の競輪トップ選手がはね返されてきた壁を破り「自分の実力が見合ってないかもしれない。しっかりと金に見合うだけの力を付けていきたい」と笑みを浮かべた。

 ◆山崎賢人(やまさき・けんと)1992年12月17日、長崎県出身。長崎日大高から日大に進学した。21年世界選手権で男子ケイリン5位。アジア選手権は22年にスプリント、24年にケイリンを制した。175センチ、77キロ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス