“りくりゅう”復活V!1年7カ月ぶりも総合力で圧倒 さらなる向上心 三浦「もっと良くなる」

 「フィギュアスケート・スケートアメリカ」(19日、アレン)

 三浦、木原組が2023年3月の世界選手権以来、約1年7カ月ぶりに表彰台の中央に戻ってきた。フリーで三つのジャンプにミスが出ながら、総合力で圧倒。木原が腰、三浦が左肩を痛めた昨季の悔しさを乗り越えて復活ののろしを上げ、木原は「ベストな演技ではなかったが、2シーズンぶりにGPシリーズで優勝できてすごくうれしい。内容よりも今日はこの順位を喜びたい」と目尻を下げた。

 転機は今春に訪れた。フラメンコ音楽で滑る新演目の振り付けでモントリオールを訪れ、同じリンクで滑るアイスダンス選手との表現力の差を痛感した。定評がある技術面だけでなく「恥を捨てよう」(木原)と、男女の激しい恋愛を描く動きを追求。この日は上半身も巧みに操り、情感豊かな滑りで演技点も他を寄せ付けなかった。

 五輪プレシーズンの本格開幕を2位に12・50点差の圧勝で飾った。確かな自信を胸に三浦は「内容的には2人とも納得はいっていないので、もっと良くなる。次のNHK杯(11月8、9日・東京)に向けて練習を頑張りたい」と高みを見据えた。

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