女子ケイリン・佐藤水菜が日本選手初V 作戦はまりガッツボーズ連発「まずは(優勝を)取ることを願っていた。すごくうれしい」
「自転車・世界選手権」(20日、コペンハーゲン郊外)
女子ケイリンで佐藤水菜(25)=日本競輪選手会=が日本選手として初めてこの種目を制した。ケイリンで2021、22年に銀、今大会のスプリントで銅のメダルを得た佐藤にとって初の金メダル。男子スプリントは太田海也(25)=日本競輪選手会=が銅メダルを手にした。この種目で日本勢の表彰台は1989年大会2位の神山雄一郎、3位の松井英幸以来で35年ぶり。
これまであと一歩で逃してきた世界一のタイトルをついにつかんだ。佐藤はトップでゴールラインを駆け抜けると、バンクの上でガッツポーズを繰り返し「この大会でまずは(優勝を)取ることを願っていた。すごくうれしい」と満面に笑みを浮かべた。
決勝は作戦がはまった。一番外からスタートすることになり、隣に入ったパリ五輪3位のフィヌケン(英国)が動くのに反応すると決めた。もくろみ通り、終盤で先頭に立ったフィヌケンの背後につけて差し切った。
2021年大会のケイリンで2位となり、この種目の日本女子で初のメダルを獲得。22年も2位に入ったが、パリ五輪は振るわなかった。「ずっと着たいなと思っていた」という世界女王の証し、虹色のジャージーに袖を通し、笑顔を振りまいた。