NBAグリズリーズの河村勇輝 ツーウエー契約に喜び「想像以上に早くできた」
米プロバスケットボールNBAのグリズリーズとツーウエー契約を結んだ河村勇輝(23)が21日、テネシー州メンフィスで取材に応じ「このタイミングで勝ち取れるとは思ってなかった。想像以上に早くできた」と声を弾ませた。チームは23日(日本時間24日)にジャズとの開幕戦を迎え、河村は開幕ロースター(登録選手)入りした。
ツーウエー契約は下部GリーグでプレーしながらNBAの試合に一定数出場できる。当初は長期的視野で最高峰デビューを目指していたが、オープン戦での好アピールが実を結んだ。「契約を聞いたときは本当にうれしかった」と喜んだ。
Bリーグ出身の日本勢で初のNBA選手誕生の期待を背負う。米国留学経験はなく、八村塁(レーカーズ)らとは異なる道を歩んできた。「どの選択肢が正しいかは、やってみないと分からない。日本で積み重ねてNBAに行く道もあるということを証明できたらいい」と自負を口にした。
米メディアによると、身長173センチは現役NBA選手で最も低い。過去にはハンディをはねのけて活躍した小兵選手もおり「そういった歴史を紡いでいきたい。ただプレーするだけでなく、活躍したい」と意気込んだ。
◆河村勇輝(かわむら・ゆうき)2001年5月2日、山口県柳井市出身。18、19年に福岡第一高で全国高校選手権2連覇を果たし、同校在学中の20年に18歳でB1三遠に特別指定選手として加入してデビュー。22年に東海大を中退してプロに転向し、特別指定選手としてプレーしていたB1横浜BCと契約した。22~23年のレギュラーシーズンでMVPと新人王をダブル受賞。パリ五輪では1試合平均20・3得点、7・7アシストと活躍した。173センチ、72キロ。