バスケ男子日本代表トム・ホーバス監督が続投決定 日本協会が発表「私たちの仕事と旅は終わっていません」
日本バスケットボール協会は25日、パリ五輪で男子代表監督を務めたトム・ホーバス氏(57)と契約継続したことを発表した。11月5日に会見し、同月21日に開催されるアジアカップ2025予選・モンゴル戦(栃木)も指揮をとる。
ホーバス氏は協会を通じて「これまでの3年間、私たちはチームとして成長し多くの素晴らしい思い出を作ることができました。残念ながらパリでは目標に到達することは出来ませんでしたが、対戦した全てのチームから敬意を得ました。私たちは正しい道を歩んでおり、再びこのチームの一員として前進できることを光栄に思い誇りに思います。私たちの仕事と旅は終わっていません。私はこの先の多くの挑戦に立ち向かうことを楽しみにしています」と、コメントした。
ホーバス氏は21年東京五輪で女子代表を率い、銀メダル獲得に導いた。直後の9月から男子代表のヘッドコーチに就任。23年に沖縄などで開催されたW杯では、河村勇輝(現グリズリーズ)、渡辺雄太(現千葉J)らを擁し、3勝を挙げて48年ぶりに自力での五輪切符獲得に導いた。今夏のパリ五輪ではドイツ、フランス、ブラジルと戦い、1次リーグ3戦全敗で敗退し11位に終わったが、銀メダルだった地元フランスを相手に第4Q残り10秒までリードし、オーバータイム(延長)までもつれこむ健闘をみせた。
日本協会の三屋裕子会長は「48年ぶり自力でのオリンピック出場へ導いてくれたワールドカップ2023沖縄での歓喜、パリオリンピックでは銀メダルに輝いた開催国フランスを追い詰めるなど日本のバスケの可能性を世界に示してくれました。21年9月にホーバスヘッドコーチが就任して以来、世界ランキング35位から21位へと押し上げた実績、そして彼が浸透させてきた日本代表のバスケスタイルと文化を継続することが日本バスケを次なるステージに導いてくれると信じています」と、期待を込めた。