朝乃山 約2年ぶりの黒まわし姿で稽古も「必ず本土俵に戻りたい」 左膝大ケガから着実回復 来年春場所の復帰目標

 大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の番付が東幕下筆頭に降下した元大関の朝乃山(高砂)が29日、福岡市内の部屋で約2年ぶりとなる黒まわし姿で稽古した。

 名古屋場所で左膝前十字靱帯(じんたい)断裂などの大ケガを負い、7月末に手術。西十両3枚目で迎えた秋場所を全休し、不祥事による出場停止から復帰3場所目だった22年九州場所以来2年ぶりに関取の座を失った。

 稽古で幕下以下の力士が締める黒まわし姿もその時以来。四股や下半身の地道なトレーニングなどを真剣な表情で繰り返し、若い衆を相手に立ち合いの動きも軽く確認した。約2時間、みっちりと汗を流した。

 この日は左膝にテーピングなどはなし。「まだちょっと違和感がある。ロックされているというか、突っ張りがまだある」と状態を説明する一方で、明るい表情も少なくなかった。「今はようやくここまでできている。継続して慣れてきたら、次はもっと幅広くできると思う」と着実な回復をうかがわせた。

 現在は部屋の稽古には基本的に毎日参加。週2、3回はリハビリにも通う。本場所復帰のメドは「1月、3月。日数を考えれば3月」と、来年春場所を念頭に置いた。来年春場所での復帰となれば、三段目に番付を下げることが確実。それでも、朝乃山は「しっかり自分の目の前のことを精いっぱいやって、必ず本土俵に戻りたいという気持ち」とキッパリ。前向きに復帰への意欲をみなぎらせた。

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