五輪3連覇の野村忠宏氏が唯一理解不能な柔道選手の実名「いつも『なんで?』って言ってる」 若林正恭「解説してくださいよ!」

 野村忠宏氏
 パリ五輪女子48キロ級決勝でモンゴル選手から技ありを奪う角田夏実(下)。金メダルを獲得した(8月、提供・共同通信社)
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 柔道男子60キロ級で五輪3連覇の野村忠宏氏が23日放送のテレビ東京系「あちこちオードリー」に出演。唯一、解説不能な柔道選手を挙げた。

 この日は解説者、キャスターとして活躍する元アスリートとして、卓球の水谷隼氏、サッカーの槙野智章氏とともにゲスト出演した。

 話題はパリ五輪柔道女子48キロ級で、必殺技・巴投げで金メダルを獲得した角田夏実の話題に。決勝で巴投げをさく裂させたのをはじめ、全ての試合で巴投げで相手からポイントを奪った。

 槙野氏が「巴投げが得意技で、でも巴投げで投げれるじゃないですか。(角田が)巴投げを得意とする選手だったら、巴投げに気を付けたらいいじゃないですか、あれなんですか?」と、仕掛けてくると分かっている技になぜひっかかるのかと素朴な疑問をぶつけた。

 野村氏は「元々52キロ級で、ライバルが日本人にいて48キロに落とした。階級を落とすことってあまりないんですよ。階級を落としてから世界選手権3連覇。3連覇中もほとんど巴投げ。今回パリのオリンピックでも巴投げ」と異色ともいえる角田の経歴を説明。

 そのうえで「強くなればなるほど、連覇すればするほど技のバリエーションが増えていくんですよ。角田選手はずーっと巴投げやから…。『なんで?』っていつも言ってます」と、苦笑いで首をひねった。これには答えを待っていたオードリーの若林正恭も「解説してくださいよ!」と、思わずずっこけた。

 若林が「だから投げられた選手もほんとにビデオを見て、さんざん対処法を考えてるけど、それでも投げられちゃう?」と質問。「もちろん同じ巴投げでも、入り方を何パターンも持ってはいる。彼女の場合、巴投げは失敗しても、次の関節技につなげていけるから。巴投げからの腕ひしぎ十字固め。このパターンだけなんだけど、そのバリエーションがすごい」と舌を巻いた。

 若林から「野村さんがマジで聞かれるじゃないですか、(アナウンサーが)『巴投げって何で決まっちゃうんですか?』って言ったら、『何ででしょうね?』とは言えないですよね?」と解説者としては禁句だと念押しされたが、野村氏は「角田選手のときだけ、限定して『何ででしょうね?』って言います」と平然と答えた。

 「野村さんが言うならって相当だ、って伝わってきます」と妙に納得した若林に、野村氏も「逆に、すごさがわかるみたいなね」と応じていた。

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