パリ五輪&パラリンピックのメダリスト集結 愛子さまや秋篠宮ご夫妻ら皇族も歓談 秋の園遊会出席
天皇、皇后両陛下主催の秋の園遊会が30日、東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれた。陸上女子やり投げの北口榛花(JAL)らパリ五輪・パラリンピックの金メダリストが多数招かれ、各界の功労者や自治体関係者ら約1400人が出席した。両陛下はにこやかに声をかけて回られ、長女愛子さまや秋篠宮ご夫妻ら皇族も歓談に加わった。
天皇陛下は北口に「良かったですね」と祝福し「65メートル」と五輪で投げた記録を口にした。北口が「(目線の先にある)池は越えられるかなと思います」と応じると、笑いに包まれた。愛子さまは、競技の合間に食べていたカステラについて尋ねていた。
皇后さまは、柔道男子66キロ級で2連覇を果たした阿部一二三(パーク24)に「ずいぶんプレッシャーもあったのでは」と声をかけた。一二三は次の五輪で妹の詩と2人で金メダルを取りたいと意気込み、陛下は「一緒に切磋琢磨(せっさたくま)してこられたんですね」とねぎらった。
スケートボードの堀米雄斗(三井住友DSアセットマネジメント)と吉沢恋(ACT SB STORE)との懇談では、皇后さまがスケートボードを経験したことがあると明かし、吉沢は「一緒に滑れますね」とにっこり。このほか、岡慎之助(徳洲会)ら体操男子団体のメンバーや、車いすテニス女子の上地結衣(三井住友銀行)の活躍をたたえた。
新型コロナウイルス禍の影響で縮小していた食事の提供は元に戻し、招待者にジンギスカンなどが振る舞われた。酒類は引き続き提供を控えた。