霧島「まずは優勝という気持ち」九州場所で大関復帰決める「もちろんそういう考えもある」 出稽古で充実19番

 大栄翔(左)と稽古する霧島
 阿炎(左)と稽古する霧島
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 大相撲の関脇霧島(音羽山)が31日、2年連続の優勝がかかる九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)へ向けて福岡県志免町の時津風部屋に出稽古し、参加した関取で最多となる19番の申し合いをこなした。小結正代や同じく出稽古に来た関脇大栄翔らに15勝4敗。「今日はスタミナ的に苦しかった」と言いつつ、組んでも離れても主導権を握る内容が多かった。

 昨年の九州場所では2度目の優勝。「去年ここでずっと稽古をやっていたし、いい稽古をたくさんやったおかげ」と良いイメージは残っている。その流れを踏襲。「そういう気持ちを忘れずに、昨日からこっちに来て一生懸命やっている」と、2日連続で出稽古に訪れた。目標は今場所も変わらず「まずは優勝という気持ち。2回優勝しているし、チャンスはたくさんある」と掲げた。

 大関から関脇に転落した名古屋場所では8勝で、秋場所で12勝。今場所で優勝するなど好成績を挙げれば、昇進目安とされる3場所合計33勝をクリアして大関復帰がかなう可能性がある。「もちろん、そういう考えもある」と返り咲きは当然、視界に入っている。

 昨年の場所前は40番超の申し合いをする日もあったが「やり過ぎると、途中でどこかケガしたりする。調子がいい時でも無理するのはやめた方がいい」と、経験を踏まえて今年は番数をセーブする方針に変更。「前に出る相撲を10番とれば、20番ぐらいと一緒。稽古場では前に出る相撲をとっていきたい」と、量より質を重視する姿勢を示した。

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