9場所ぶり小結の正代 ご当所九州で三役復帰も「考え過ぎない」余念排除がカギ 好調イメージも封印
大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)で9場所ぶりに三役に復帰した小結正代(時津風)が31日、福岡県志免町の同部屋で稽古し、“余念排除”を今場所のカギに挙げた。
地元の九州で久々の三役。ファンの期待が高まる要素はそろっている。「一番いいタイミングだったんじゃないですか」と凱旋(がいせん)自体は好意的に受け止めつつ「三役に対しては思い入れはないので」と苦笑。注目されるのは得意ではないタイプだけに「九州では正直、のびのびとれたことがない。それプラス三役というのもあるし。とりあえず考え過ぎないようにはしたい」と、意識して力が発揮できなくなることを危惧した。
2場所連続10勝中という好調イメージも封印。「番付も上がるので厳しい場所になるかな。2場所調子がいいからっていうのは、あまり考えないように」と自らに言い聞かせた。
この日は、出稽古に来た霧島、大栄翔の両関脇らと6番の申し合い。足を滑らせて右膝を気にする場面もあったが大事には至らず。「ちょっと危なかった。あんまり張り切るもんじゃないですね」と自虐的に笑った。もっとも、ネガティブ思考が正代のマイペース。プラス要素でも考え過ぎない&考えない姿勢を貫き、結果につなげる。