移動式の仮設宿泊施設も活用へ 26年アジア大会

 2026年に愛知県と名古屋市で開かれるアジア大会で、選手らの滞在先として、既に採用が決まっているクルーズ船に加え、災害時などに使う移動式の仮設宿泊施設を活用する方向でアジア・オリンピック評議会(OCA)と大会組織委員会が調整に入った。31日、関係者が明らかにした。

 大規模な選手村の建設を取りやめており、宿泊計画が懸案となっている。船と仮設施設を併用して名古屋市の臨海部に選手を集めて円滑な運営を図るとともに、国際交流を促進する。

 大会は選手や役員ら最大1万5千人の参加を見込む。組織委は3千~4千人収容のクルーズ船とホテルなどに分散させる案を示したが、選手の交流機会が損なわれるとして、OCAから難色を示された。選手らを少なくとも7千人程度、集合させる形の代替案を10月末までにまとめるよう、指示を受けていた。

 関係者によると、クルーズ船をもう1隻使う案も検討したが、調達のめどが立たなかった。OCAは11月に臨時理事会を開き、代替案の是非を協議する見通し。

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