阿部詩「今は前向いてる」来春までに実戦復帰へ 失意のパリ五輪乗り越え再起「すごく落ち込んだ」「ロスで必ず金メダルを」

 柔道女子52キロ級で東京五輪金メダルの阿部詩(24)=パーク24=が1日、都内で取材に応じた。今夏のパリ五輪では個人戦で2回戦敗退に終わったが、既にトレーニングは再開しているといい、「今後また世界選手権などでしっかり優勝し、(4年後の)ロス五輪で必ず金メダルを取りたい」と再起へ意欲。まずは来年6月の世界選手権(ブダペスト)を目指す意向を示し、「(代表)選考の試合には出場する予定。4月の(全日本)選抜(体重別選手権)には必ず出場します」と、年明けの国際大会を含めて来春までに実戦復帰する意向を明かした。

 この日は、世界に挑戦するアスリートや音楽家らを表彰する「第7回服部真二賞」の授賞式に出席。壇上でのスピーチでは「パリ五輪でも兄と2連覇を目指したが、2回戦敗退に終わって、すごく落ち込み、前を向けない時期もあった」と吐露しつつ、「皆さんから温かい声をもらい、今は前を向いて頑張ろうという気持ちになっている。この賞を励みに、いろんなことに挑戦し、また五輪で金メダルを取りたい」と再起を誓った。

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