バスケ男子ホーバス監督、八村塁関連の日本語質問に困惑「ニュアンスわからない」今後の代表招集「予選はないのでは…八村も河村も」

 バスケットボール男子日本代表の監督として日本協会との契約を更新したトム・ホーバス氏(57)が5日、都内で記者会見を行った。今夏のパリ五輪は健闘したものの0勝3敗で1次リーグ敗退に終わり、約2カ月間は米国に帰って過ごしていたが、28年ロサンゼルス五輪を視野に日本協会から届いていた続投オファーを熟考の末に承諾。「4年間のチャレンジだが、今回は(チーム事情なども)わかっている。選手とも色々話したが、うちの仕事は終わってない。ロスまで新しいチャレンジだが楽しみ。(目標は)8強に入りたい」と決意を新たにした。

 また、今夏のパリ五輪代表でNBAプレーヤーの八村塁(レーカーズ)について、質疑応答で「八村選手に今後どうやって関わってもらうか。なかなか参加機会はなくてもポイントポイントで来てほしいなどは。今後どう代表チームに絡ませていきたいか」という質問が及んだが、久々の日本メディアとの取材機会とあってか、「(日本語の)ニュアンスがわからない」と困惑した様子で聞き返した。

 同席した三屋裕子会長のサポートも受けながら質問の意図を理解すると、「(ロス五輪)予選はもう(参加)しないんじゃないですか。NBA選手は河村(勇輝)も八村も。今は11月と(来年)2月の(日本代表の)試合のことを考えているので、NBAはシーズン中で(参加)できない、Bリーグ選手は(招集)できる。だから(高校生の)渡辺怜音は呼んだ」と一般論としての背景も踏まえて説明した上で、約2カ月ぶりに来日したばかりとあって「ごめんね。たまに日本語がわからない」とエクスキューズをつけた。

 米国出身のホーバス氏は、2021年の東京五輪で日本女子を史上初の銀メダルに導いた後、同年秋に日本男子の監督に転身。昨夏のワールドカップ(W杯)では3勝を挙げてアジア勢最上位となり、48年ぶりの自力での五輪出場に導いた。パリ五輪では3敗で1次リーグ敗退となったが、銀メダルに輝いた強豪のフランスに肉薄する大接戦を演じた。10月25日に男子代表監督として契約更新が発表された。

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