尊富士「やることをやるだけ」3場所ぶり再入幕 故障防止に入念 基礎運動を徹底

 「大相撲九州場所」(10日初日、福岡国際センター)

 再入幕の尊富士(伊勢ケ浜)が6日、福岡県太宰府市の伊勢ケ浜部屋で幕内熱海富士らと9番取った。夏場所を右足首負傷で全休したため、幕内の土俵は110年ぶりの新入幕優勝を遂げた春場所以来となる。「何も変わらない。どの地位でもやることをやるだけ」と平常心を強調した。

 春場所の快挙後は左大胸筋も負傷し、十両転落を経験。「筋肉だけでは、また壊れやすい体になってしまう」と故障防止への意識も高まる。福岡入り前はてっぽうを1日千回こなすなど基礎運動を徹底してきたという。調子次第では優勝候補の一人となりそうで「やってきたことを本場所で出せるように」と静かに意気込んだ。

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