鍵山優真が絶好調 NHK杯公式練習で4回転ルッツ着氷 客席に関係者見つけ大胆チャレンジ敢行「アピールは大事」年明けにも投入視野

 「フィギュアスケート・NHK杯」(8日開幕、国立代々木競技場第一体育館)

 フィギュアスケート男子で22年北京五輪銀メダルの鍵山優真(21)=オリエンタルバイオ・中京大=が7日、NHK杯(8日開幕・代々木第一体育館)の会場で行われた公式練習に臨んだ。自身今季初のGPシリーズ出場となる。習得を目指している高難度の大技、4回転ルッツも敢行し着氷するなど好調をアピール。「すごくコンディションのいい状態で練習が積めている。僕は(今季GPシリーズ)1戦目なので、レベルの高いスケーターと一緒に滑れること自体すごく楽しみ」と声を弾ませた。

 今季は4回転ルッツの投入を予告していたが、NHK杯の前日練習からカマしてきた。公式練習で4回転サルコウなど3種の4回転ジャンプを跳んで着氷し、好調ぶりを示した後、今度は4回転ルッツにもチャレンジ。衆人環視の中で、しっかりと降りてみせた。

 鍵山は「時間が余っていたので(元々)今日は4回転ルッツをやろうかなと思っていたのと、観客席にいろんな関係者の方が座っていたので、今後に向けて練習してるんだなっていうのをアピールする(という意図)」とニヤリ。「練習の最初に上(観客席)を見たらジャッジや選手の方が見ていたので、これはやるしかないと。今後挑戦していく上で、4回転ルッツを入れる欲があるんだなとアピールする部分でも大事だなと思った」と明かし、「まだまだ安定してないが、数本跳んだら1本降りるというような感じで少しずつ感触はつかんできているので、年明けにも(4回転ルッツを)フリーに入れられたらいいなと思っている」と青写真を描いた。

 まずは2連覇が懸かるNHK杯で現在地を確認する。「(今季は)ロンバルディアから出ていて、なかなか合計300点が出せなかった。NHK杯からはしっかりとSP100点、フリー200点で、自己ベスト(310・05点)ももちろん狙っている。新しい自分を見つけられたらいい」と意気込んだ。

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