河村勇輝がNBA初得点 6戦目で待望「特別な瞬間だった」 八村欠場で日本人対決はお預け
「NBA、グリズリーズ131-114レーカーズ」(6日、メンフィス)
河村勇輝(23)がツーウエー契約を結ぶグリズリーズと、八村塁のレーカーズがテネシー州メンフィスで今季初対戦し、河村が2点を挙げ、NBA初得点をマークした。八村は体調不良で欠場し、日本人対決はならなかった。河村は1分56秒プレーし、2本のフリースローを決めた。グリズリーズが131-114で勝って5勝4敗、レーカーズは4勝4敗。
待望の瞬間は自身出場6戦目でやってきた。河村がレーカーズ戦でNBA初得点をマーク。フリースローを冷静に2本沈めて歓声を浴び「初得点はうれしかった。特別な瞬間だった」と喜びをかみしめた。
日本時代は攻撃型ガードとして得点を量産した。ただ最高峰リーグでは控えの立場で、出場機会も限られてきた。過去5戦でのシュート数は計4本のみ。「チームメートにも点を取りに行けと、試合前に言われていた」と激励を受けて臨んだ。
最終Q残り約2分でコートに入った。対峙(たいじ)したのはL・ジェームズの息子B・ジェームズ。身長173センチのガードは同じルーキーで話題性抜群の相手を左右に揺さぶり、粘り強くドリブル突破を狙ってファウルを受けた。「フリースローは得意な方なので、もらった時点で決められると思った」との言葉通り、冷静に射抜いた。
八村が欠場したため日本人対決は持ち越しとなったが、リーグで最も小さい日本代表ガードにとっては記念すべき日になった。試合球には同僚の選手たちがサインをし、プレゼントしてくれた。「僕の宝物」と満面の笑みを浮かべた。